失敗しないレンタルサーバー選び! FTPの見方・考え方
FTP(File Transfer Protocol) は、ファイルをサーバーにアップロード・ダウンロードするための通信方式です。
しかし、通常のFTPは 通信内容が暗号化されていないため、盗聴や改ざんのリスク があります。
そのため、レンタルサーバーでは セキュリティが強化された暗号化方式 を利用するのが一般的です。
この記事では、SFTPとFTPSの違い、FTPユーザーの管理、よくあるトラブル、注意点 について解説します。
SFTPとFTPSの違い
レンタルサーバーで利用できる暗号化方式には、SFTP と FTPS の2種類があります。
レンタルサーバーサービスによっては、SFTP と FTPSのどちらかしか利用できない場合もあります。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
✅ SFTP(SSH File Transfer Protocol)
• SSH(Secure Shell)を利用した暗号化通信
• FTPとは異なり、SSHユーザーの設定が必要
• セキュリティが強固 で、大規模なシステムや開発環境に適している
• 設定が難しく、一般的なレンタルサーバーではあまり採用されていない
✅ FTPS(FTP Secure)
• SSL/TLSによる暗号化 を施したFTP
• FTPユーザーをそのまま利用できる ため、設定が容易
• 多くのレンタルサーバーで対応
• SFTPに比べるとセキュリティはやや劣るが、一般的なWebサイト運営には十分
🔍 どちらを選ぶべき?
✅ 高セキュリティが必要(開発・社内ファイルサーバー)→ SFTPを推奨
✅ 手軽に安全なファイル転送をしたい(一般的なWebサイト運用)→ FTPSを推奨
レンタルサーバーのFTP設定を確認する際は、SFTPまたはFTPSが利用できるか をチェックしましょう。
FTPユーザーについて|レンタルサーバーの制限に注意!
レンタルサーバーを 複数人で利用する場合、FTPユーザーの作成上限 を事前に確認することが重要です。
✅ FTPユーザーの上限
• 無制限のサービスもあるが、多くは「50ユーザーまで」などの制限がある
• 上位プランに変更してもユーザー数の上限は変わらない ことが多い
✅ FTPの権限設定について
レンタルサーバーでは、FTPユーザーごとに、ディレクトリ単位の権限設定するなど、細かい制限はできない ことが一般的です。
設定可能な範囲は以下のようなものが多いです。
• ファイルの転送制限
• ドメイン単位でのアクセス制限
✅ 社内のファイルサーバーとして利用する場合は、機能が不足する可能性があるため要注意!
FTPの設定で発生するトラブルと対策
FTPの設定を誤ると、以下のようなトラブルが発生することがあります。
🚨 よくあるトラブル
• FTPユーザーのアクセス先設定が、サーバーのIP制限と整合性が取れなくなる
• アクセス制限の設定ミスにより、ディレクトリへのアクセスができなくなる
🛠 解決策
✅ FTPアクセス制限を設定する際は、IPアドレスの指定が正しいか確認する
✅ アクセス権限が適切に設定されているか、管理画面でチェックする
✅ トラブルが発生した場合は、マニュアルを確認し、分からない場合はサポートに問い合わせる
レンタルサーバーの再販に関する注意点
フリーランスの Webデザイナー などが、不特定の顧客にFTPユーザーを提供 する場合、レンタルサーバーの再販行為 に該当する可能性があります。
✅ レンタルサーバーの規約を確認!
• サーバーの規約によっては、FTPユーザーの再販が禁止されている場合がある
• 利用方法によっては、契約違反になる可能性があるため、事前に規約を確認することが重要!
まとめ|FTPを安全に活用するためのチェックリスト
レンタルサーバーのFTP設定を確認する際は、以下の点をチェックしましょう。
✅ SFTPまたはFTPSが利用できるか(セキュリティ対策)
✅ FTPユーザー数の上限を確認する(複数人での利用を想定する場合)
✅ 権限設定の柔軟性を確認する(ディレクトリ単位の制限が必要か)
✅ FTPの提供が再販行為に該当しないか(レンタルサーバーの規約を確認)
これらを踏まえて、自分の用途に合ったレンタルサーバーを選びましょう!
FTPの設定をしっかり理解し、安全かつ効率的にファイル管理を行いましょう! 🚀
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