失敗しないレンタルサーバー選び! メモリの見方考え方

2025年2月10日

レンタルサーバを借りる場合の、メモリの見方考え方について書いてみます。

1.初めに メモリとは

まず、メモリがどういう役割をしているか、簡単に説明します。

メモリは、短期の記憶装置です。

何か処理をするときの、一時的に記憶して置く場所になります。

2.必要なメモリの算出方法

次に、必要なメモリの算出方法についてです。

必要なメモリサイズは、ざっくり以下の式で表されます。

必要なメモリサイズ = 最初に確保されるメモリサイズ + 処理毎に利用されるメモリサイズ

・最初に確保されるメモリサイズ

最初に確保されるメモリサイズというのは、OS起動時にアプリケーションなどで確保されるメモリです。

「OS・Webサーバ・DBサーバなどの常駐プロセスが合わせて使用するメモリ(ベースライン) + アプリケーション本体で必要なメモリ」となります。

最初に確保されるメモリサイズは、アプリケーションなどでも異なりますが、通常のホームページ利用等であれば1Gあれば十分だと思います。

・処理毎にメモリサイズ

処理毎にメモリサイズというのは、WEBからアクセスされたときに画面を作るなどの処理をするときに確保されるメモリです。

処理毎に必要とされるメモリサイズですが、ざっくり以下の式で考えれば良いと思います。

処理毎に必要とされるメモリサイズ = 1分間あたり同時実行数 * アプリケーションで利用されるメモリサイズ * 余裕率(1.2倍ほど)

具体的な算出方法

具体的なやり方を示してみます。

1分間あたり同時実行数 5人 アプリケーションで利用されるメモリサイズ 500MB だとすると、

処理ことに必要とされるメモリサイズは、5*500MB*1.2 = 3000(だいたい3GB) となります。

この場合、必要なサイズは、以下のようになります。

必要なメモリサイズ = 最初に確保されるメモリサイズ + 処理毎に利用されるメモリサイズ の式に当てはめると 1+3=4GB

このような感じで大体のメモリの目安感を算出し、必要なメモリサイズのあるサービスを選ぶと良いと思います。

サイトによっては、短時間で大量アクセスが発生するなど様々な条件があります。

そういう場合に備えるのであれば、以下のように、より精緻化して算出する必要があります。

・同時実行数を秒あたりにする
・コンテンツの性質(単純なペラページか、プラグインを利用した複雑なページかなど)考慮する。

補足1 同時実行数の出し方

同時実行数の出し方の1例を示します。

月間想定PVを決める。例えば、10000PV

次に、1日あたり、もしくは営業日あたりで割る。 営業日(20日)で割ると 500PV

次に、1時間あたりのPVを算出 24で割っても良いですし、もう少し日中だけと考えて8時間など、サイトの特性で考えても良いです。 ここでは日中10時間とします。 50PV

これをさらに、60分で割ると、1分あたり、0.8となります。

少ないですね。。。でもこんなものだと思います。

補足2 最初に確保されるメモリサイズには何を持ってくるか

最初に確保されるメモリサイズに何の値を持ってくるかですか、これはアプリケーションの推奨リソースなどを持ってくれば良いです。

wordpressは、初期値でWEBサイト表示(フロント)40MB、管理画面60MBが最初に確保されるメモリサイズになります。

特にそういうものがなければ、ここは0にして、処理毎に利用されるメモリサイズの余裕率を高めに取るとしても良いと思います。

補足3 処理毎に利用されるメモリサイズには何を持ってくるか

処理毎に利用されるメモリサイズには何を持ってくるかですが、良い情報が手元になければ、制限値を持ってくるのも一つの考え方です。

例えば、wordpressは、制限値はPHPのmemory_limitが128Mや256Mなので、その値を持ってくれば良いです。

補足4 補足2も3も難しいという方は、、、

補足2も3も難しいという方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、以下でざっくり求めてみるといのも良いと思います。
(これより上振れるということは、あまり無いと思います。)

必要メモリ数 = 同時実行数(✳︎1) * 512(✳︎2) *1.2 + 1GB で出してみると良いと思います。

(✳︎1)同時実行数は、同時実行数で説明した方法で算出してください.

(✳︎2)512MBは、そこそこ大きなページで使用されるメモリ量の想定値です。

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Posted by nishi